近畿学校保健学会

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 近畿学校保健学会へのそのときどきの想い 第 II 期
 

15回近畿学校保健学会回顧記

滋賀県学校保健会 理事  谷口  正


 当県が第15回近畿学校保健学会を担当するに当り、本県の特殊事情より引受け母体を滋賀県学校保健会と決め、事務局を県教育委員会保健体育課に設置した。

I 学会の準備
 滋賀県学校保健会が主体となって、本学会を開催するからには、県下の学校保健推進の為の覚醒的な会にしたいと念願し、第一に県下の学校保健関係者の多数参加を目標にした。その為には、出席し易い期日を選ぶ事、関心の高い演題を集める事に心がけた。県下郡市の学校保健会長を本会の評議員に推薦し、本会の県内理事会や県保健会の役員会には再三会ってPRをし、本学会主旨の浸透を計り、会長をピラミッドの頂点とし、大小のピラミッドを郡市に造った。協力体制が盛り上がって開会期日と場所を検討した。本県の特殊事情で、大学校舎を使用する事が出来難い為、期日は毎年6月になっているが、これを延期し、7月末竣工予定の県厚生会館を使用し、9月の第一日曜と予定した。その為2月の幹事会に期日延長を懇願したが、幸い幹事の方々の寛容な心使いで、了解して貰う事が出来安堵したが、勝手な期日延期で迷惑をおかけした方も多かった事と、此処でお詑びします。ビル建築はえてして落成が遅くれる事が多いので、建築中の会館を何度も見上げたものだったが、幸い盛夏の好天に恵まれて、会館の竣工も予定通り進行して好都合だった。演題に関しては前記の主旨目的を持った為に、県下の関係者に関心のある県内の問題をシンポジウムにして肥満児問題、溶連菌感染症の問題をとりあげた。昨年の学会には演題が多方面多岐に亘り多数集まったが、本年は催促なしの演題集めで、15題になり、適当な数となった。尚特別講演には白川先生の斡旋で、中 脩三先生を頂ける事になった。県下郡市の学校保健会長や保健会幹事の方々や県教委保健課の方々の格段の尽力で、着々準備も整った。
 処が竣工した厚生会館の会場が予想より狭いのに困惑した。一方県内では盛りあがった雰囲気で出席申込が続々集まり、嬉しい悲鳴をあげねばならぬ始末になってしまった。県外出席者が幾人になるか、掴み難い本会の弱体が益々当事者を悩ました。県内だけで会場はいっぱいになりそうである。仕方なくテレビカメラを据えた第二会場を用意し、県内会員に利用しようという案を作って実行した。窮すれば通ずである。結果から見ると此のテレビカメラに評判が良かった。第一会場の後方にいるよりも、第二会場はカメラを前に四囲に気を取られることもなく、ゆっくり出来机もあって速記が出来易くよかったとの事であった。思わぬ処でテレビ屋の株が大変揚がったが、今後の会場設営には一考を要する時代の設備と思う。当日の参加者は県内200名、県外100名、凡そ300名に達する盛会であったので、第二会場を作ってほんとによかった。

II 評議員会並びに総会報告
 定刻に開会し一般演説も半ば頃迄は予定時間で進行したが、後半追加質問が増して、昼食時間が予定よりも遅くなった。早々に評議員の昼食を終えて評議員会を開催する。以下簡単に報告したい。

  (A) 会務報告・幹事会 2回、評議員会 1回、地元幹事会 4回、強化対策委員会 1回、学会通信13号(5月)、14号(8月)、15号(11月予定)発行。
 (B) 幹事会並びに学会強化対策委員会提出議題に就いて検討
    (a)本年度着手実行事項
    本学会の基礎を固め、学会運営の経理を円滑ならしめる為、評議員並びに通常会員の固定化 と増員を計    る。評議員並びに通常会員の住所録を作成する。
    (b)次期開催県の斡旋に依る実行事項
      (1) 本会の本部を設置する。
    本会に一定した固定本部を持ち、本部は常に他府県との連繋を保ち、開催府県とより密接な話合をし、各府    県の事情に応じた学会を開く。本部設置場所、組織等は今後の強化対策委員会の検討に委かせる。
      (2) 日本学校保健学会との連結を計る。
        (1)(2)実現の為には会則変更が必要であり、会則変更には総会の決議に依らねばならぬ為、次回総        会迄に具体化を次回担当県に依頼する。
    (C) 名誉会員推薦 現在名誉会員11人中4名物故、今回伊東祐一先生、川畑愛義先生、玉置辨吉先生を        第15回大会で名誉会員に推薦。

III 特別講演(略)

IV  懇親会(略)

V 結び
 第15回近畿学校保健学会の当日は晩夏とはいえ、秋の訪れの早かった今年は、新冷を覚える秋晴れといいたい好天気となり、新装なった県厚生会館で期待以上の会員の出席を得て、盛会裡に無事終了した。此の一年間、県内の学校保健関係者の熱意に依り、此の学会を契機として、県内の学校保健推進にいささかの貢献の出来た事を喜ぶと共に、此の学会が学校保健に関する避地の解消に役立たせてくれた事を感謝したい。県外からも多数会員の出席を得、貴重な研究発表を与えて下さった事に対して満腔の謝意を表します。大会を持つのが今初めての新会場の為、設備その他に不行届の点が多かった事と思いますが、平に御容赦願いたい。来年の当番県の和歌山では既に準備委員会を開いて、満を持せられている様子、御苦労の多い事と思うが、立派に成果を得られる事を期待している。本会の前向きの前進発展の為に、抜本的に改革される熱意と勇気を多分に持たれる和歌山県に引き渡す事は、心強い感がする。会員各位も満腔の御声援を賜わります様お願いする。
 終りに物心両方面より多大の御支援を賜った方々に、深甚の謝意を表し、今後の本学会の発展を希願し本年度学会の回顧記の稿を終ります。


――昭和43年11月10日 近畿学校保健学会通信 No.15 より (一部省略)――

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