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故 宮田尚之先生を悼んで
近畿学校保健学会名誉会員京都大学名誉教授宮田尚之先生は昭和56年10月6日、慢性腎不全のため不帰の客となられました。ここに謹んで先生の御冥福をお祈り申し上げます。
先生は昭和11年京都帝国大学医学部を御卒業後、附属病院にて内科医として治療と研究に従事されましたが、その頃より疾病の早期発見とその予防による健康の保持増進こそが新しい医学の道であるとの強い信念のもとで、学生の保健管理の重要性を認識され、京都大学学生健康相談所長、保健診療所長、さらに保健管理センター所長として30年の長きにわたり一貫して学生、教職員の保健管理に情熱をかたむけられ、今日の学校保健の基礎づくりに尽力されました。そして、それらの成果は近畿学校保健学会でも御発表になり会員に学校保健の重要性を認識させて頂いたのであります。さらに先生の著書である「学校保健管理」、「新健康論」、「現代健康学」に見られるように、先生は独自の健康哲学を確立され、それに立脚した講義や講演は先生の深い学識と円満で誠実なお人柄と相まって、学校保健関係者のみならず各方面に深い感銘をあたえられたのであります。
先生には昭和50年京都大学御退官後もひきつづき日本WHO協会理事として国際的視野から学校保健や地域保健に先生の健康哲学の発展に努力されました。特に昭和51年には近畿学校保健学会名誉会員として本学会運営に長老として御指導と御尽力を賜り、今日の近畿学校保健学会のみならず、わが国の学校保健のバックボーンを構築されたのであります。ここに先生の御功績の一端を偲び深く哀悼の意を表わすものであります。 (上林久雄)
――昭和57年2月28日 近畿学校保健学会通信 No.42 より――
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