近畿学校保健学会

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 近畿学校保健学会へのそのときどきの想い 第 III 期
 

第37回近畿学校保健学会の開催にあたって

第37回近畿学校保健学会学 会長  大山 良徳
(大阪大学教授・健康体育部長)


昨年6月、神戸大学の主催で開催された第36回近畿学校保健学会の総会において、第37回学会を大阪府が当番としてお世話させていただくことになり、不肖私が学会長の大役を仰せつかりました。会員の皆様方の暖かいご支援とご協力を賜わりまして、有意義な学会大会にいたすべく、微力ながら努力いたしたいと存じます。

開催要項にもありますように、期日は平成2年6月10日(日)、会場は大阪市の中心部にある「なにわ会館」にさせていただきました。当初、大阪大学キャンパスの会場を企画したのですが、市の郊外にあって不便なため、学舎外で開催することにいたしました。会館は初夏の候に対処できる冷房完備のホテル様式であり、交通の便もよく、最寄駅上六から2〜3分の近距離にあります。詳細は、次号の学会通信に掲載いたします。

本学会の日程と内容については、大阪地区の運営委員会を開催して検討した結果、従来とは多少異なり、午前中は一般演題の発表と質疑のあと、学会長講演を予定しております。午後は特別講演と、新しく採用した学会長要望課題の研究発表を企画しています。特別講演は、近年の食生活にからむ輸入感染症(含エイズ)と子どもの健康についてお話しをいただく予定です。私たちは、感染症、伝染病に対して案外克服されたかのような錯覚に陥りがちですが、現在ではそれが形や性質を変えてきています。また一方では、若年者のそれらに対する免疫力の低下が指摘されています。この予防と対策に豊富な知見をお持ちの大阪大学微生物病研究所三輪谷俊夫教授から、示唆に富んだ興味深いご講演をいただくことを楽しみにしております。これに比べ、学会長講演は視野の狭いものですが、児童・生徒でも諸環境の変化に伴い、感染症と同様、形と機能を変化させています。これまで研究を重ねてきた資料をもとに、それらの発育発達の特徴を述べ、今後の課題について触れてみたいと思います。また、今回の近畿学会で初めての試みの学会長要望課題は、都市化されている環境下での子どもたちの実態を、学校保健の種々の立場から、時間をかけて明らかにしてもらうための研究発表です。現状を知ることは、最高の指導者・研究者の宝です。したがって、これからの研究発表と成果が期待されます。

最後に、学会開催日については、種々ご意見を聞き検討いたしましたところ、最終的に現場の先生方が抵抗なく参加していただくためという理由で、日曜日にいたしました。できるだけ多数の方がたにご理解をいただくとともに、ご参加を得て大会を盛り上げていただきたく、心からお願い申し上げます。


――平成2年1月15日 近畿学校保健学会通信 No.65 より――

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