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第45回近畿学校保健学会を終えて
第45回近畿学校保健学会 会長 大矢 紀昭
数々の不手際があり、学会幹事の先生を始め、学会員の皆様方にご迷惑をおかけいたしましたが、何とか無事(?)終えることができました。有り難うございました。
あいにくの雨で、参加人数も150人程と前年度に比し少なく残念でした。
一般演題36に、教育講演、特別講演2題、会長講演とプログラムを欲張りすぎました。
一般演題は例年通り3会場で実施しましたが、極端に聴衆の少ない会場が出てしまいました。昼休みを遅らせても2会場にして、午後の部は特別講演を1題にしぼった方が、一般講演の聴衆も増え、特別講演の討論時間も充分に取れたのではないかと反省しています。本学会は養護教諭の先生が中心の学会であり、一般講演の種類も多岐にわたっていました。養護の先生がいかに幅広い仕事をこなされ、子どもや家族からいかに多種類のニーズを要求されておられるかがよくわかりました。
午後の部でも、昔からのテーマでありながら未解決のままである学童肥満の問題点をあげていただきましたが、対策に関しては確かに難問が山積みです。指導の誤りで神経性食欲不振症やブリミアに陥ったり、いじめに遭う子どもも現実に出てきて肥満児対策はますます難しくなっています。
学会の翌日、6月14日は日本のワールドサッカー・デビュー戦で日本中がフィーバーしていました。世界に通じるスポーツ選手の英才教育とスポーツ障害の問題、即ちスポ一ツの持つ本来的な意義について考えさせられました。
私自身が述べました高度な医療処置を受けながら在宅で治療を続ける子どもの教育問題も問題提起のみに終わってしまいました。しかし現実にはそういった子どもの数は増えています。慢性疾患を持つ子どもの運動制限をするのみでなく、どこまで動けるか、どの様にして安全を確保するか、どの様にしてプライバシーを守るか等早急に解決しなければならない難問があります。同じ病名でも一例一例異なる管理基準や救急対応策の作り方やごく基本的なマニュアルは本学会こそがリーダーシップを発揮して作らねばならないと痛感いたしました。また教育講演を聞いていまして、その様なニーズに応えうる養護教諭の卒後教育の企画も本学会が中心となってしなければならないと感じました。
――平成10年8月31日 近畿学校保健学会通信 No.91 より――
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