近畿学校保健学会

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 近畿学校保健学会へのそのときどきの想い 第IV期
 

48回近畿学校保健学会を終えて

第48回近畿学校保健学会 会長  三野  耕


梅雨前線がとおるさなかで、しかも交通の便が悪いにも関わらず兵庫教育大学で開催されました第48回近畿学校保健学会に多数の会員のご出席を得て、盛況のうちに無事終了することができました。これも、皆様方のご理解とご協力の賜と心から感謝申し上げる次第です。

当日には、当日会員として地域の教育関係者や学部生・院生約50名の参加が見られ、また公開教育講演には地域の皆様にもご参加いただきましたことは、学校保健に一層の関心の深さを示すものでした。

公開教育講演は、「子どもたちの心の健康と学校の役割」のテーマで、浅川潔司氏(兵庫教育大学教授、臨床心理士、スクールカウンセラー)が講演され、増田種男氏(加東郡社町立社小学校校長)が座長を務められました。氏のこれまでに蓄積されてきた研究成果と臨床心理士として、スクールカウンセラーとして実践されてきた事実を折りまぜて教育現場に即した話題提供となり学会員として、地域住民として大変興味あるもので、メモするものが多くみられました。

また、特別講演は、「薬物乱用防止教育の考え方と進め方」のテーマで、勝野眞吾氏(現幹事長、兵庫教育大学教授)が講演され、宮下和久氏(和歌山県立医科大学教授)が座長を務められました。現在兵庫県下においても薬物乱用防止教育が唱われておりますが、氏のこれまでに得た豊富な諸外国の資料を基にこれからの防止教育についての考え方が提唱され、教育現場に役立つ内容が多くみられました。

さらに、シンポジウムは、「健康・安全に関わる『総合的な学習』の現状と展望」のテーマで、岩辺京子氏(東京都中央区立中央小学校)が「『生と性の学習』と『総合』−本校での実践をもとに−」臼井哲朗氏(小野市立河合小学校)が「本校における『総合的な学習』の現状と展望−エイズ教育(性教育)実践を通して」、小西康久氏(兵庫県立播磨養護学校)が「『総合的な学習の時間』に込められた願いの実践に向けて」、佐藤真氏(兵庫教育大学)が「『総合的な学習』における評価−ポートフォリオ評価の要点を中心として−」と、学校教育現場の実践報告と、その評価について、座長の荒木勉氏(兵庫教育大学)および五十嵐裕子氏(神戸大学発達科学部附属明石中学校)のもとに行われました。また、指定発言者の田中克己氏(神戸大学発達科学部附属明石中学校)から教育実践者としての発言を踏まえ、フロアーと一体となって活発な討論がなされ、「総合的な学習」のあり方について有意義なシンポジウムであったと思います。

以上の通り、今回の近畿学校保健学会は、教育現場からの問題を取り上げ討論できた面でもこれまで以上に充実し、教育現場に密着した学会であったと思います。

最後になりましたが、本学会に際しまして、ご後援をいただきました兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会、西宮市教育委員会、西脇市教育委員会、加西市教育委員会、小野市教育委員会、三木市教育委員会、加東郡教育委員会、兵庫県医師会、兵庫県歯科医師会、兵庫県薬剤師会、ならびにご協賛いただきました各企業等各位に対しまして感謝申し上げます。


――平成13年9月2日 近畿学校保健学会通信 No.100 より―

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